応募期間 2010年1月13〜31日
応募者総数:47名
驚くほど多くの声優様にご応募いただき、ありがとうございました。「えっ、こんな有名な方も?」という驚きもあり、とても緊張しながら選考しました。『リザイン』という作品への期待の高さを感じ、身が引き締まる思いです。
何回も音声を聞き直し、悩みながら厳正なる選考に努めた結果、『リザイン』のキャストは以下の方々に決定いたしました。
選考のポイント
選考に臨むにあたって、「とにかく役柄に合った声」を考えました。声優さんのキャリア・知名度優先で選んだわけでなく、知り合い優先で選んだわけでもありません。その上での選考のポイントは以下の二点でした。
(1)「その声優さん特有の魅力が、キャラクターの魅力にプラス寄与できるか」
(2)「キャラクターについて平面的な解釈にとどまらず、演技に人間的な深みを感じとれるかどうか」
(1)については、基本的な演技力はもちろんの事として、それ以上の何が表現できているか、つまりこれは、声優さんが培ってきた「個性」を重視した事となります。美少女ゲームというジャンルでは、ユーザーが各ヒロインに興味を持ち、夢中にさせる魅力が必要です。現在のように無数の美少女ものが溢れている状況では、通り一遍の「いわゆるらしい演技」では、ユーザーに「普通だな」という以上の印象を与えられません。たとえ発声や滑舌、ブレスのタイミングや喘ぎ声などが完璧でも、印象に残らなくてはいけないのです。その声優さんにしか出せない特有の魅力を感じないものは選外としました。これが一番のポイントでした。また、魅力を感じながらも残念ながら今作品のヒロインには該当する役柄がない、という場合もありまして、その場合はその実力を認めながらも泣く泣く選外とさせていただきました。
(2)については、演技力、演技の幅という問題です。キャラの外見から想像できる、いわゆるロリキャラ声、だとかお姉さん声、という平面的な解釈ではなく、迫力や感情表現の幅、ニュアンスといった本質的な演技力を検討しました。人間は表面的な態度と本音の使い分けをする生き物ですので、その両者の差を表現できるか……という事でもあります。公募台本の台詞のチョイスからも、当方がそのあたりを意識しているのがわかったかと思います。
今回の応募は優先順位つきで3名までを基準に、とさせていただきました。これは声優さんの方にも、得意な役柄、関心の持てる役柄があるだろうと思ったからです。しかし実際は第一希望が通った方は二名だけで、第三希望が通った方が一番多いという結果でした。これはちょっと意外でした。しかし希望枠を増やすと選考が辛くなってしまいますし、難しいところです。
今回の公募で幣サークルとしてもたくさんの声優さんを知る事が出来て、嬉しい限りです。今後別作品でお願いする事もあるかと思います。また大きな作品を作る時は公募すると思います。その時はよろしくお願いします。
応募された声優の皆様方、本当にありがとうございました。 m(_ _)m